オーストラリアでファームジョブを探していますか?
2年目のワーキングホリデービザ(セカンドビザ)を取得する条件をクリアするためにファーム探しする方やセカンドビザが目的でなくてもファームで働きたい方、たくさんいますよね。
ファームジョブはたくさんあるけれどセカンドビザを発行できるちゃんとしたファームを見つけるのが大変!ファームを見つけても優良ファームと悪徳ファームの見分けをつけないといけない。
慣れない外国で苦労されている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オーストラリアのファームジョブの探し方についてまとめました。
また実際に7か月間ファームジョブした経験から、女性でも稼げるか解説します。
オーストラリアでファームできる場所の探し方

オーストラリアではワーキングホリデーでファームジョブをする人が多いです。
というのも2年目のワーキングホリデービザ(セカンドビザ)を取得する条件にファームでの仕事があるからです。
セカンドビザの取得には要件があり、それが指定職種に最低3か月間従事するというのがあります。
3か月間相当フルタイムで働く。
または合計88日間働く。
このどちらかでセカンドビザが発行できます。
いくつか職種はありますが、ファームジョブが一番ポピュラーで、私自身がそれでセカンドビザを獲得しました。
しかしファームジョブの注意ですが悪徳業者も多く存在します。
悪徳業者の下で働くことになると登録がしっかりしていないため働いたのにビザ取得要件を満たせなかったり、劣悪な環境で労働を強いられたりすることがあります。
そうならないためにどうすればいいのか?
優良ファームと悪徳ファームの見分けって?
不安に思われることでしょう。
ではどのように探していくのか解説します。
オーストラリアでファームできる場所の探し方:生の情報を手に入れる
オーストラリアでファームできる場所の探し方として一番は生の情報を手に入れるという部分が大事です。
一番は現地についてから探す覚悟でいく。
今すぐ働ける状況かどうか。
2週間後に語学学校が終わるからそのあと行く、では待ってもらえないことが多いです。
1か月後にファームに行こう!という計画で情報を集めても一か月後ではすべての状況が変わっている可能性があります。
それくらいファームジョブって不安定。
長期戦は覚悟した方がいいでしょう。
ファームジョブ探しは情報の鮮度が命だと思ったほうがいいです。
オーストラリアでファームできる場所の探し方:ネットから探す
政府推奨のファームジョブ紹介サイトなどで下調べをしましょう。
次点でGumtreeなどでの紹介を見て、優良ファームかどうかをHarvest Trailの方で確認する、といった流れです。
オーストラリア政府推奨サイト Harvest Trail
https://www.workforceaustralia.gov.au/individuals/harvest
Agri labor
https://www.agrilabour.com.au/
ファーム以外のお仕事探しに使われる、GumtreeやSeek.comでもファームの情報が出ていることがあります。
ただネットの情報はあくまで下調べにして、実際にその地域や町で働いている人の口コミを探した方がいいように思います。
オーストラリアでファームできる場所の探し方:日本人や友達の紹介
語学学校などに通うのであれば友達伝手にファームの紹介やファーム情報を得られるかと思います。
英語が得意であれば紹介の幅も広がりますね。
韓国人や台湾人などは日本に親近感を持っているのでアジア人同士で助け合う姿もよく見られました。
英語勉強中であれば、情報収集に苦労するかもしれません。
そんな時は日本人同士でお互い親切にしあうのも大事です。
オーストラリアに来てまで日本人とはつるまないぞという気持ちもわかりますが、やはり困ったときはお互い様。
日豪プレスで求人情報を呼びかけてくれている人も多いので、そこに投稿すると親切な人が教えてくれたり、一緒にファームジョブ行く人を探している人が応えてくれたりします。
またSNSでハッシュタグを利用して探してみるのも一つの手です。
ファーム生活についてポストしている人がいたらその人にメッセージを送ってみるなどしてみましょう。
現地に今いる人の生きた情報が一番信用できます。
オーストラリアでファームできる場所の探し方:斡旋してもらう
オーストラリアは出稼ぎ農業従事者が多いので田舎町の宿泊施設で長期滞在する人といえばファームジョブの人がほとんど。
したがって長期滞在できる宿泊施設でファームジョブも斡旋してくれるところもあります。
私がお世話になったバッパー(バックパッカーズ)でファームジョブをしていました。
職も宿泊地も一気に決まれば安心ですよね。
Picky packers(QLD)
https://www.facebook.com/pickypackersmundubbera/
私が2週間ほどお世話になったバッパー、Picky packersでは職の斡旋もしていました。女性にはパッキングジョブ、男性にはピッキングジョブで割り振られて優良ファームに従事できます。
ただ仕事に対して人が多いとPending(待機)状態になるためすぐに仕事に就けないこともあります。
私は2週間たっても仕事の枠が空かずそのバッパーは退去しました。
ただ、Picky packersはバッパーと思えないくらい共有部が綺麗です。
ヨーロピアン多めなのでパーティー感はありますが、アジア人も3割ほどいたためその人たちと仲良くしていました。
Picky packersでは職を得られる安心感があるので、連絡してみてもいいと思います。
オーストラリアでのファームは女性でも稼げる?

人による、運による。
としか言えません。
ファームジョブはシェッド(工場内)で仕分けや箱詰め作業をするパッキングと外で収穫をするピッキングに分かれます。(収穫時期以外の時は葉を落とす作業など別の仕事もあります。)
わたしはQLDにあるMundubberaという町でオレンジピッキング&ブルーベリーピッキングをしました。
パッキングジョブ
時給で出してくれるのがほとんどなので繁忙期は稼げます。
現在のオーストラリアの最低賃金は時給23.23オーストラリア・ドル(約2,230円、豪ドル、1豪ドル=約96円)なのでけっこう稼げますよね。
ただフルタイムで23ドル/時稼げたらいいですが、フルーツの供給が不安定なので午前だけで仕事が終わるという日もあります。
ピッキングジョブ
稼げる人もいれば稼げない人もいます。
歩合制だからです。
収穫すればするほど収入が増える仕組みです。
わたしの倍稼いでいた日本人女性もいました。
私はオレンジピッキングとブルーベリーピッキングの二つを経験しました。
オレンジファーム

1ビン60~100ドル
オレンジピッキングはビンと呼ばれる大きなコンテナに収穫したミカンを入れていきます。
1ビンいっぱいにしたら、品種によってレートが違うのでそれに応じた金額でお金がもらえます。

これは実際の給与明細から抜き出しました。
ミカンの品種① 9.8ビン、レートが70ドル/ビン
レモン 0.7ビン、レートが75ドル/ビン
ミカンの品種② 5.5ビン、レートが65ドル/ビン
合計で1096ドル稼いだ、という具合です。
めちゃくちゃきつい仕事ではあります。
3メートル以上ある木にはしごをかけて一つずつミカンを収穫ばさみで収穫します。
収穫したミカンはカンガルーバックと呼ばれるおなかにポケットのある収穫袋に入れて、カンガルーバックがいっぱいになったらビン(収穫コンテナ)に運びます。
カンガルーバックはいっぱいになったら20キロくらいにはなっていたと思います。
これをひたすら繰り返します。
体力勝負のきつい仕事でした。
オーストラリアの冬はファームジョブも減るのでオレンジピッキングの3月~7月に仕事があるのはありがたいことかもしれません。
ブルーベリーファーム

1㎏2.5ドル~5ドルほど
写真の白いバケツをいくつか渡されて、それにいっぱいになるまでブルーベリーを摘んでいきます。
バケツ一杯にして2・9ドル(下の給与明細の時は)でした。
時期によってベリーの育ち具合や品種でレートが変わります。

収穫はオーストラリアの真夏(10月~1月)ころなので外気温の暑さが危険です。
凍らせた水などたくさん持っていきました。
オーストラリアでファームジョブ、女性でも稼げた?
私の個人的な経験ですがまったく稼げませんでした。
歩合制なので収穫が多ければ多いほど、自分のピッキングが早ければ早いほど収入が増えます。
私はまったくもって向いてませんでした。
一生懸命やっているつもりでしたが、10時間木登りしながらミカン狩りして、または炎天下の中ブルーベリーピッキングしまくって時給換算すると700円とかになっちゃうと泣きそうになります。(何回か泣きました)
ピッキングにもある程度精度が求められます。
例えば色の濃さだとかの指定があったり。
そういうのをそこまで気にせず、指定外をピッキングしてもいいやと気にしない性格の人の方がピッキングも早かったです。
丁寧に収穫していると稼げないです。
どんなに自分の中で早くやっているつもりでも精度が意識の中で優先されているので早くやり切れないのです。これは性格の問題なので仕方ないと思いました。
トップピッカーと呼ばれるグループの中でも抜群に早い人たちは精度も高かったのですが、動きをみていると同じ人間とは思えませんでした笑
そういう人たちはものすごく稼いでいたし、時給40~50ドルも全然達成していたのではないかなと思います。
ファームジョブは稼げるといいますが、完全にその人次第。
やる気とかガッツの問題だけじゃなくて運動神経とか体力とかも求められる仕事です。
私はガッツリ稼ごうという夢はあきらめて日々の生活費がマイナスにならないくらいの稼ぎ、なかなかないオーストラリアの大自然ライフを楽しみながらセカンドビザが溜まるまでの要件を満たすまで頑張ってました。
そのあと、後から来た友達と一緒にシティに行こうという話になったので友達が要件を満たすまで長くファームジョブをすることとなり、結局7か月はファームにいました。
ただ優良ファームではあったのでちゃんとセカンドビザの発行はできました。
オーストラリアでファームできる場所の探し方 女性でも稼げるかまとめ
オーストラリアでファームできる場所の探し方は生の情報、鮮度のいい情報を集めることが大事でした。
女性でも稼げるかどうかは「その人次第」「時期次第」
稼ぎたいし、セカンドも取りたい!というあなた
最善策は優良ファームのパッキングジョブで時給で働ける仕事を見つけられるのがいいでしょう。
あなたも良いファーム探しができることを願っています。