上海の外灘エリアは有名な歴史的観光地ですが、夜景もきれいなのをご存じですか?
外灘の歴史的建造物のライトアップと浦東のビジネスビル群の夜景は100万ドルの夜景といわれています。
その外灘の夜景を最高に楽しめる外灘でできる黄浦江(こうほこう)のナイトクルーズについてご紹介します。
上海外灘で楽しむ夜景!
外灘(The Bund)は、中国の上海市にある有名な観光地です。
上海の歴史的な地区である外灘は黄浦江の西岸にあります。
19世紀末から20世紀初頭にかけての租界時代(清時代のアヘン戦争後敗戦後用意された外国人居住地)に建設された西洋風の歴史的な建築が連なっています。
外灘エリアは主にイギリスとアメリカが共同租界を築き、淮海中路周辺にはフランス租界が築かれました。
したがって各国が建てた異なる建築様式やデザインの建物が立ち並んでいます。
その中にはヨーロッパ風の古典的な建築から、アールデコ調の近代的なデザインまで様々なものがあります。
これらの建物はかつて外国の企業や銀行が立ち並び、外滩は国際的な金融や貿易の中心地として栄えました。
これは上海の歴史において象徴的な風景の一つであり、国際的な歴史や文化が詰まったエリアとなっています。
外灘は100万ドルの夜景で有名
上海屈指の観光スポットである外灘ですが、特に夜景が一見の価値ありです。
上海は西岸:外灘エリアと東岸:浦東エリアをわける黄浦江が流れています。
この西と東を対比して新旧入り混じる景色が他のどこにもない光景を見せてくれます。
- 外灘(The Bund)の歴史的建造物:西岸である外灘は19世紀末から20世紀初頭にかけて建てられた歴史的な建物が立ち並ぶエリアで、これらの建物は夜になると美しくライトアップされます。
- 浦東の現代的な高層ビル: 東岸の浦東エリアは上海の現代的な超高層ビルの中の代表的な建築物が多くあります。
上海ワールドフィナンシャルセンターや東方明珠塔、上海タワーなどが夜になると美しくライトアップされ、光り輝くシルエットを描きます。
この両面をカラフルで幻想的なライトアップしているので上海の夜景は特別とされています。
オフィスビルは観光客用に点灯され、歴史的建造物も夜になるとライトアップされているのでどちらも楽しめるようになっているのです。
外灘の夜景を遊覧船で楽しむナイトクルーズ

上海の夜景を一番楽しめるのがクルーズです。
黄浦江(こうほこう)の夜景クルーズは西岸と東岸どちらの夜景も楽しめるいいとこどりです。
船上から見る外灘や浦東地区の夜景は非常に印象的で、ライトアップされた建物や橋などが水面に映り、幻想的な雰囲気が楽しめます。
クルーズでは、外灘と浦東のまったく違う景色が印象的でした。
東岸の古典的なヨーロッパの建物と西岸のそびえ立つ現代的な高層ビルどこにも見られない独特のコントラストが本当にすごいです。
また浦東側はただのライトアップと違いビルの壁面を使い町中でプロジェクションマッピングのようにしていてこんな演出は初めて見ました。
クルーズは30 分のクルーズから 3 時間半の食事つきクルーズまでプランは各社によってそれぞれ。
またクルーズは昼も夜も運航していますがおすすめは断然夜!
私たちが利用したのは食事なしの50分間のナイトクルーズした。
船内にいるのはもったいないので食事は不要でよかったです。
ゆっくり見たいところは見れて楽しめたので50分のコースは十分でした。
30分じゃ少し短くて物足りなかったかもしれません。
外灘ナイトクルーズの概要
私たちが利用したクルーズの概要です。
- 乗船場所:外灘近くの山東二路481号
- 所要時間:約50分
- クルーズ運行時間:午前11時~午後9時30分
- 間隔: 15 ~ 30 分
- 料金: 150元くらい(観光のみ、夕食・軽食なし)
- チケット予約: チケットは、乗車場所と同じところにあるチケット売り場 (山東二路481号) で購入。
他にもいろいろなオプションが選べますので好みやスケジュールに合わせて探してくださいね
外灘ナイトクルーズのルートや見どころ
黄浦江クルーズのほとんどは外灘近くの埠頭から出発し、楊浦橋または呉淞口国際クルーズ ターミナルで折り返し、川の反対側に沿って外灘に戻ります。
クルーズルート:外灘近くの十流埔埠頭 – 上海タワー – 上海環球金融中心 – 金茂塔 – 東方明珠電視塔 – 楊浦橋(折り返し) – 外白渡橋 – 人民英雄記念碑 – ピースホテル – 税関 – 埠頭へ戻る
というようなルートが一般的です。

西岸:超近代的町並み

まず丸で囲われた3つの上海を代表する3つの超高層タワーを右手に見ながら進みます。
「上海タワー」
「東方明珠塔」
「上海ワールドフィナンシャルセンター」
- 上海タワー (上海中心大廈):
- 高さ: 約632メートル
- 特徴: 上海タワーは、上海市内に位置する超高層ビルで、上海のランドマークの一つとなっています。外観は独特で、球体と細長いスリムな形状が特徴です。
- 高さ: 約632メートル
- 東方明珠塔 (東方テレビタワー):
- 高さ: 約468メートル
- 特徴: 東方明珠塔は、浦東地区に位置するテレビ塔で、外観が球体とスパイラルな形状をしています。夜になると美しくライトアップされ、上海の夜景を一層華やかに。
- 高さ: 約468メートル
- 上海ワールドフィナンシャルセンター (上海環球金融中心):
- 高さ: 約492メートル
- 特徴: 上海ワールドフィナンシャルセンターは、上海の金融街に位置する超高層ビルで、三つの層が重なり合ったトリニティデザインが特徴です。ビル内には観光デッキもあり、特に「瓶底眺望室」と呼ばれるガラス張りのフロアからは下を見下ろすことができます。
- 高さ: 約492メートル
東岸:歴史的な建物のライトアップ

跨江大橋で折り返して東岸は打って変わって植民地時代の有名な建物などの異国情緒漂う建物を楽しめます。
代表的な建造物は以下の3つです。
特徴的な見た目をしているので船からどれがどれだか見分けられるでしょう。
- 和平飯店北楼(Peace Hotel):
- 緑屋根のアールデコ様式の建築。この建物は1929年に建設した高級ホテルです。
- 上海海関(税関):
- 上海海関は清朝時代の19世紀半ばに建設。
ビックベンのような時計台が特徴です。
隣には上海浦東発展銀行があります。
- 上海海関は清朝時代の19世紀半ばに建設。
- 外灘23号:
- 外灘23号は、1937年に竣工し当初は、中国最大の繊維商人である黄興の家族の住居でした。
1946年より中国銀行として使われている外灘を代表する歴史的建造物。
フランス・ルネサンス様式の豪華な外観が特徴。
- 外灘23号は、1937年に竣工し当初は、中国最大の繊維商人である黄興の家族の住居でした。
外灘ナイトクルーズに最適な時期、時間帯は?
黄浦江のクルーズに最適な時期は、天気が良い3 月~5 月と 9 月~11 月です。
船のデッキで景色を楽しみ、鮮明で素晴らしい写真を撮る絶好のチャンスです。
寒い日にクルーズに行く場合は、防寒着を忘れずに持っていきましょう。
風をさえぎるところのないデッキに立つととても寒いです。
また雨になってしまった場合は少し霧がかかるため、外灘の景色が一部見えなくなる可能性があります。
外灘の夜景を楽しんでください
外灘の夜景クルーズについてご紹介しました。
東岸の古典的なヨーロッパの建物と西岸のそびえ立つ現代的な高層ビル。
このギャップがすさまじいのです。
外灘は街歩きでも人気ですが、昼間の顔と夜の顔は全然違うのでどちらも楽しんでもらいたいなと思っています。